ブルーライト問題 その①
こんにちは、院長の藤井です。
今回は、前回"このブログの背景が黒い理由について"の中で少しふれたブルーライトの問題についてお話したいと思います。
最近「ブルーライト」という言葉をよく聞きます。
パソコンの眼の疲れはブルーライトが原因であるとか、黄斑変性という失明にも至ることのある病気が発症しやすくなる、などなど多くはネガティブなものとして報道されています。
そのためメガネ業界では、ブルーライトカットメガネが発売され、大々的に広告されるようになり、現在ここまで「ブルーライト」が有名になりました。
「ブルーライト」は本当に有害なのでしょうか?
積極的にカットしたほうがいいのでしょうか?
この問題を考える前に、まずブルーライトとはどんなものか御説明します。
わたしたちが見える「光」は「可視光線」と呼ばれます。
普段はあまりわからないですが、虹が7色に見えることからわかるように、その「光」にはいろいろな色が含まれています。
そのなかで、ブルーライトとは可視光線の中で、380nm〜495nm(ナノメートル)の青色光のことです。
このブルーライトは可視光線の中で、紫外線に最も近いものです。
有害である紫外線は角膜(黒目)や水晶体で吸収されますが、ブルーライトは紫外線に近くエネルギーが高いのにもかかわらず、これらに吸収されずに、目の奥の網膜まで到達してしまいます。
そしてこのブルーライトは、近年省エネのために普及してきているLED(光発光ダイオード)の光に、多く含まれています。
そのためブルーライトを浴びすぎる(見すぎる)と目に何らかの影響が出るのではないかと、研究されるようになりました。
で、ブルーライトは本当に悪いのか?
結論から言うと、理論的には有害な可能性が高いです。
①紫外線に近いという特性
紫外線の目に対する悪影響はいろいろな研究から明らかです。紫外線に最も近い性質のブルーライトに長時間接した場合、網膜に変性が起き、黄斑変性などの発症につながる可能性が考えられます。
②青色波長の屈折特性
ブルーライトが強いと、ピントにズレが生じやすく、その結果、画像のチラつき、まぶしさといった現象が生じ ます。それにより、目の疲れや頭痛などの症状に発展する可能性が考えられています。
ということはできるだけメガネをしてブルーライトをカットしたほうがいいのでしょうか?
上記はあくまで理論的な話であって、どれだけ(何時間)ブルーライトを浴びると悪いのかはまだ研究途上です。
それでも有害だったら少しでもカットしたほうがいいんじゃないの?という方もいるかもしれません。
ところがそれだけではないのがフルーライト問題です。
次回に続きます!