化学物質過敏症と眼瞼けいれん

こんにちは、院長の藤井です。


本日は眼瞼けいれんと化学物質過敏症との関係が臨床眼科12月号に書いてありましたので御紹介したいと思います。



眼瞼けいれんって御存知ですか?


軽いものですとまぶたの一部がピクピクするアレです。


1回くらいは経験された方もいるのではないでしょうか?


ほとんどの場合は疲れやストレスなどが原因で起こり、1ヶ月以内には自然に治ります。



ところが重症のものですと、片方の顔面全体に広がったり、目を開けることができなくなったりする場合があります。


そして、そこまで重症ではない場合、目がしょぼしょぼしたり、何となく目があけづらい、まぶしい、といった症状になることも多く、この病気の存在が知られていないときは、ドライアイと間違われることも多く、診断に苦慮していました。


現在は眼瞼けいれんの存在は眼科医の間でも広く知れ渡ることになり、テレビでも時々報道されますので、御存知の方もいらっしゃると思います。少し前にNHKの「ためしてガッテン」でも紹介されていましたね。



さて、本題ですが、この「眼瞼けいれん」は神経の異常が示唆されていますが、はっきりとした原因が特定できることはほとんどなく、対症療法的にボツリヌス注射でけいれんを止める治療を行います。


今回の記事は、この眼瞼けいれんの中に化学物質過敏症と関連ある場合が多かったというものです。


化学物質過敏症には、シンナー、ガソリン、防蟻剤などを扱う職種の方にみられる他、シックハウス症候群(新築住宅などの建材に含まれる薬剤が原因のアレルギー)などがあります。


もしこれらに関係する方で、目がショボショボする、目が開けにくい、まぶしい、などの症状をお持ちの方は眼瞼けいれんを疑って、眼科へ受診してくださいね。



豊橋市の眼科クリニック
豊橋南藤井眼科クリニック
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