思い込みのワナ

こんにちは、院長の藤井です。


まだまだ寒い日は続きますが、そろそろ2月も終わりに近づき、季節は春、3月を迎えようとしています。


さて、当院では冬季にイルミネーションを設置しています。


おかげ様で東愛知新聞にも記事として掲載されました。

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豊橋市南部は農業地帯ということもあり、クリニックは豊橋鉄道渥美線「向ヶ丘」駅の目の前であるのにもかかわらず周囲には繁華街などもなく、日が沈むとあたりは真っ暗になってしまいます(もちろん街灯はありますよ)。


ですので、イルミネーションを設置することで周りが明るくなるし、やすらぎや癒しにもなるのではないかと思い始めました。


企画や設置もスタッフで行い、業務の合間をぬって、ようやく完成しました。


その甲斐あって、評判もよく、嬉しく思っていました。




ところがつい先日、スタッフから「あまり快く思ってない患者さんがいる」との報告を受けました。


クレームというほどではなく、軽く言葉を漏らしたような感じであったため、スタッフもそれ以上「なぜですか?」など質問することはなく終わったようなのですが、私にとってはいろいろ考えさせられる出来事でした。


イルミネーションは皆様御存知のとおり、冬季になると各地で設置され、街を華やかに彩ってくれます。


大規模なところでは「神戸ルミナリエ」や「なばなの里」が有名ですよね。


テレビなどでも好意的に報道することはあっても批判が聞かれることはまずありません。


もちろん自分でもキレイだなと思うばかりで、「イルミネーション=いいこと」と思い込んでいました。


なので「イルミネーションを快く思わない」と言われたことは衝撃でした。


冷静になって考えてみると、イルミネーションを敬遠するいろいろ理由は思い浮かびます。


落ち着いた周辺環境に合わない、不良のたまり場になる、目がチカチカするなどなど…。


確かに目のチカチカに関してはとある患者さんから、青いライトや点滅する光はみにくく感じてしまうという指摘を受けました。
(来年は電球色を中心にする予定です)


でも「快く思わない」とおっしゃられる方がいるとは思いもよりませんでした。


ただ、下記の様に配慮してはいます。


・当院周囲は住宅密集地ではなく駅前であるため、イルミネーション設置してもそれほど迷惑はかからないと思われること。


・それでも明るくて困るという方のため、および不良集団のたまり場にならないようにするために、点灯は午後8時まで(クリニックが休診の日曜日はお休み)としていること。


ですので多くの方からはご好評をいただいておりますし、クリニックを訪れる方だけではなく、周辺地域の方へのやすらぎになり、ひいては地域の活性化につながるとの思いで行っていますので、来年も継続するつもりです。


できれば「快く思わない」という方にも「なぜイルミネーションをやるのか」という点をちゃんと説明し、御理解を得たいところです。


その上で改善するべき点は改善していきたいと思います。


おしつけにならないように…。




ふと考えてみると、「治療」も同じようなところがあると思いました。


医師が最適だと思った治療も、患者さんの生活スタイルにとっては最適ではないかもしれません。


病気によっては「これしか治療法がない」というようなものも存在しますが、技術の進歩に伴って、薬剤も増え、様々な選択肢がある場合も多くなりつつあります。


医師は常に研鑽を積み、いろいろな治療の選択肢を提供することによって、患者さんがもっとも満足するような診療を心がけていかなくてはならないですね。




それでは今後とも豊橋南藤井眼科クリニックをよろしくお願いします。




豊橋市の眼科クリニック
豊橋南藤井眼科クリニック
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